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「あぁ~、ふとんさいこぉー!」
そう叫び、徹が布団の中に倒れこんだ。
今日は一日動物園を満喫し、
お土産も買って宿に帰ってきた。
修学旅行、結構楽しかったな。
人より冷めてる人間だと思ってたけど、
なんだかんだ俺も高校生男子って訳だ。
俺より円の方がよっぽど冷めてた。
冷めてるっつーか、疲れてた、かな。
あいつ、今夜は眠れるかな…。
「おい、恭介。」
「え…?」
徹に呼ばれてハッとなった。
「なにボケッとしてんだよ。
さては女のことでも考えてたろ!」
まぁ、女っちゃ女だけど…
「ちげぇよ。ホント、そればっかだなお前。」
「当たり前だろ!
あー、今日の円ちゃんマジ可愛かったなぁ…」
「それなー!」
徹がうっとりとそう言うと、
同じ部屋のやつらが意外にも同意を示してきた。
「お!お前らも思った!?」
「そりゃあなぁ!」
「髪整えてるの、1年の時以来に見たけど、
やっぱ印象変わるよな。」
「もとが美人だからなおさらな。」
「おいおい!
円ちゃんは元々俺のお気に入りだぞ!」
徹が意味わかんない主張をして、
みんながゲラゲラと笑った。