入学して一週間が過ぎたこの日の昼休み
教室で茂樹と居る所へ、知らない女達が三人やって来た。
「ゲッ、まじイケメン」
(…ゲッ?)
いわゆる、ギャル。苦手な系統の一つ。
三人の中心人物らしきその女は、目の前に立って俺の顔をまじまじと見つめた。
「身長何センチ?」
「…177だけど」
「なにそれ、反則。
その顔と身長で頭も良いとか言わないよね?」
「いや、頭は悪いけど…
つーか、どなたですか…」
「D組の瀬奈。私の事知らないの?
タメで一番可愛いのに」
「………。」
なんだこいつ。
それ以外、例えようのない第一印象。