「ではまず、自己紹介しましょう。俺はゼクス。後ろにいるのはエリーゼです。あなたのお名前は?」
「押尾美礼(おしお みれい)と言います」
「綺麗な響きの名前ですね」
微笑むゼクスに、美礼は照れたように目を逸らした。後ろで見るエリーは面白くないと、不機嫌を積もらす。
美礼は名前もカタカナで、何より目の色が日本人離れしているので、ふたりは外人さんかな? と考える。今はファッションの一部としてカラーコンタクトがあるが、そうではないような気がした。
外人と言うだけで萎縮してしまい、また部屋の中にある様々な怪しい小物に、緊張は緩むことはない。
「ではさっそくですが、話を聞かせてもらえますか? 美礼さんが叶えたい、最期の願いを」
「……はい」
小さな声で答えて俯く。しばらく沈黙が続いたが、美礼は息を吸い込んでから、意を決したように話し出した。
「押尾美礼(おしお みれい)と言います」
「綺麗な響きの名前ですね」
微笑むゼクスに、美礼は照れたように目を逸らした。後ろで見るエリーは面白くないと、不機嫌を積もらす。
美礼は名前もカタカナで、何より目の色が日本人離れしているので、ふたりは外人さんかな? と考える。今はファッションの一部としてカラーコンタクトがあるが、そうではないような気がした。
外人と言うだけで萎縮してしまい、また部屋の中にある様々な怪しい小物に、緊張は緩むことはない。
「ではさっそくですが、話を聞かせてもらえますか? 美礼さんが叶えたい、最期の願いを」
「……はい」
小さな声で答えて俯く。しばらく沈黙が続いたが、美礼は息を吸い込んでから、意を決したように話し出した。