「うーん。これは困った」
珍しく困った顔をして、ゼクスはソファに戻る。
「ネットだなんて、ゼクス様知らないですもんね」
「そうなんだよなー……。だからここにパソコンを置いてないんだが。そうだよな。こっちでやっていくなら、多少は知っておく必要があるか」
はぁと天井を仰ぐ。
「とは言っても、今回はパソコンなしで管理人を突き止めなきゃな。依頼者を待たす訳にはいかない」
「どうするんですの?」
「それを今から考える。エリー、紅茶を入れてくれ」
「先程おかわりを入れましたのに。もうなくなったんですか?」
「いつも言っているだろう? 俺はエリーが淹れる紅茶が好きなんだ」
まぁと、エリーは嬉しそうに微笑んだ。
「新しいのを淹れますから、少々待って下さい」
そう言ってルンルンとご機嫌に、キッチンに向かって行った。
テレビも付けずしんとする中、ゼクスは目をつぶったまま考える。やがてこぽこぽとお湯を注ぐ音が聞こえ、エリーはポットを手に戻って来た。
「ゼクス様。どうぞ」
しゃがんでおかわりを入れようとした時、突然ゼクスはエリーの手を取る。
「エリー。力を貸して欲しい」
珍しく困った顔をして、ゼクスはソファに戻る。
「ネットだなんて、ゼクス様知らないですもんね」
「そうなんだよなー……。だからここにパソコンを置いてないんだが。そうだよな。こっちでやっていくなら、多少は知っておく必要があるか」
はぁと天井を仰ぐ。
「とは言っても、今回はパソコンなしで管理人を突き止めなきゃな。依頼者を待たす訳にはいかない」
「どうするんですの?」
「それを今から考える。エリー、紅茶を入れてくれ」
「先程おかわりを入れましたのに。もうなくなったんですか?」
「いつも言っているだろう? 俺はエリーが淹れる紅茶が好きなんだ」
まぁと、エリーは嬉しそうに微笑んだ。
「新しいのを淹れますから、少々待って下さい」
そう言ってルンルンとご機嫌に、キッチンに向かって行った。
テレビも付けずしんとする中、ゼクスは目をつぶったまま考える。やがてこぽこぽとお湯を注ぐ音が聞こえ、エリーはポットを手に戻って来た。
「ゼクス様。どうぞ」
しゃがんでおかわりを入れようとした時、突然ゼクスはエリーの手を取る。
「エリー。力を貸して欲しい」