地球の王女さまはガリラ船の意義を思うとため息をついた。

われわれは何も変えられないのだ、と。


古代テラが銀河系の間に送ったガリラ船が燃えていた。

そして、それはやはり宇宙船を部品とし、建材をリユースするような、いわゆる、「造船業界」にとっては心地よいことなのだ。

地球の王女さまは四千年前の株式の熱狂を思い出す・・・


四千年前の一時期、テラはそのようにしてアルコルの技術を取り込んだのではなかったのか?


株式の熱狂。

あるいは新技術の開発。

しかし、それらは基礎研究をせずパーツや部品を剥ぎ取ったパッチワークではなかったか?

その頃よりテラは成熟をしているのか?