それなのに一体…。

「はい。」

そして、あたしは新見さんに着いて行った。

廊下を歩いている間、新見さんは何も話さなかった。

(…なんか今日新見さんの様子変だ…。)

その時、新見さんが資料保管庫の前で立ち止まった。

(資料保管庫…?)

そして、鍵でドアを開けた。

「あの…」

「A24のファイルどこにあるか教えて欲しくてさ。

葛城事務員だから」

バタン

(…なるほど。)

「それでしたらこちらに…」

その時新見さんがあたしの手首を掴んだ。

「新見さ…」