「じゃあ皆今日も頑張ってくれよ。」

そう言って、部長は自分のデスクにつき、

他の皆も自分のデスクに戻った。

『炭谷君タイプかもー』

『やばーい。』

女子社員はもう炭谷瞬に夢中だ。

あたしは逆にああゆうタイプは苦手だ。

桃花眼のあの冷たそうな

何考えてるか分からないあの目で見られるのが苦手だ。

そして、あたしは資料作りに専念した。

その時

新見さんがあたしの所にやってきた。

「…葛城ちょっと来てくれる?」

ヒソっと耳元で話しかけてくるからあたしはドキっとした。

(…新見さんが一体あたしに何の用…。)

新見さんとあたしは普段はあまり会社では関わらない。

身体の関係はあの時と同じ。

雨の日だけ。