その時新見さんと目が合った。

だけど新見さんの様子が変だった。

…もしかして焼きもち?

なんてどうしようもない期待をしてしまう自分がいる。

だってあたしは新見さんの彼氏でも婚約者でもない。

ただ、SEXをする関係。

性欲を満たす関係だから。

「皆そろったかー。えー今日からウチにヘッドハンティングされてきた炭谷瞬《すみたにしゅん》君だ。」

「炭谷です。宜しくお願い致します。」

そう言って炭谷瞬はクールな顔で挨拶をした。

さっきまでのあの不意に見せたあの顔は何だったのか…。

こうゆう男は何を考えてるか分からない…。

「皆炭谷君はうちの期待エースになるからな!」

部長は超ご機嫌だ。

「そんな。ボクなんてまだまだですから…。」

氷のようなあの冷たい目は何なのか…。

これが、桃花眼の魅力の一つなのか…。

とにかくあたしは住谷瞬に対しては

仕事以外はあんま関わりたくないと思った