そしてあたし達はキスをした。

そして唇を離した。

「新見さん、ルール作りませんか?」

「ルール?」

「①お互いの私生活は干渉しないこと」

「…ああ。」

「②束縛しない事」

「…分かった。」

「③トークを見たらすぐさま履歴を消すこと」

「…ああ。」

「④好きって言わない事」

「…どうして?」

「あたしが新見さんを好きにならないようにです。」

「…葛城。」

「あたしは都合の良い関係で十分ですから。あたしは新見さんとの繋がりが欲しいだけなんです。」

「…」

そうこれはイケナイ事。

だからあたしはこれ以上好きにならないようわざとそんなルールを作った。

「…そのかわり、二人でいる時は舞って呼んでください…。」

好きなんて言わないから、名前を呼んで欲しい。

疑似恋愛するだけでいい。

「分かった。舞」

そして新見さんはルールを守ってくれた。