そしてあたしはホテルに入った。

「ねえ君…。本当に大丈夫なの?」

「…何が?」

「…何がって…。」

「お兄さんが慰めてくれるんでしょ?」

そしてあたしはその名前も知らないリーマンに抱きついた。

「ちょ…。」

「お願い…慰めて?」

そしてあたしはキスをした。

「んっ…。」

ドサ

「あっ…ハア…っ…ハア…っ。」

名前も知らない。

どこに住んでるかも知らない。

でもそんなのどうでもいい。

「ハア…っ。」

肌さえ確かめ会えるなら

温もりがあるなら

それで良かった。