そして松川家での生活が慣れてきた頃…。

「舞、隼人ちょっと良い?」

突然お義母さんに呼び止められた。

「何?お義母さん。」

「どうしたの?」

「おばあちゃんがね、昨日階段から滑って足を骨折したらしいの。

それで今日から入院だから

お母さんとお父さんお見舞いに行かないと行けなくて…。

今日は夜まで二人きりだけど

留守番お願い出来る?」

…お兄ちゃんと二人きり。

「…ああ。分かったよ。母さん。舞も大丈夫だよね?」

「え?あ、うん…。」

そう。あたし達は兄妹。

だからって何かある訳じゃない…。

大丈夫。

「じゃあ二人ともお願いね。

今日の夜行ってくるから。

夕飯は用意してるからそれ食べてね。」

「ああ…。」