「…葛城さん!」

そう言って中川先生はあたしを抱き締めてくれた。

「先生!」

先生は何も言わず、ただずっとあたしを抱き締めてくれた。

「…先生。あたし…どうしたらいいの?どうすればいいの?あたしが悪い子だから?あたしが悪い子だから二人とも居なくなったの?」

「…葛城さん!あなたは何も悪くない!!」

先生に抱き締められた腕が温かくて

その温もりが温かくて

あたしはずっと

先生の腕で泣き崩れた。

「わあああああああああああー!