そして病院に着いた。

手も足も震えてどうすればいいか分からない。

そして私達は霊安室に案内された。

そこには、暗い部屋でたくさんのろうそくがあり、白い布で被され
優しく笑う父の写真があった。

「そんな…。」

「お酒を飲んでおり、帰っている最中車に跳ねられ…。…即死でした。
…最善は尽くしましたが…。」

…ねえ。嘘でしょ。

「お父さん!!ねえ!起きてよ!!」

「葛城さん!」

「なんで…。?これから二人で頑張って行こうって約束したじゃん!!
ねえ!お父さん!」

一度じゃなく、二度までも…。

なんであたしばっかりこんな目に合わないといけないの!?

あたしが何をしたって言うの!?

「あたし、お父さんを楽にさせたくて
勉強頑張ってたんだよ!
見てお父さん!
通知表ほとんど10だよ?
ねえ…。」

「…っっ!」

「お父さんまでいなくなったらあたしどうすればいいの!?
ねえ!お父さん…っ!
目…開けてよ…!!
偉いぞ舞っていつもみたいに言ってよ!」

「…葛城さん。」

また、お別れなの…?

あたしはまた、名前も呼んで貰えないの?

誉めても貰えないの?

そしてあたしは、霊安室から出された。