そして15歳の冬…。

当時あたしは受験生だった。

毎日勉強して、良い学校に受験して

お父さんを少しでも楽にさせたかった。

授業が終わって皆が帰ったその後

「葛城さんいる!?」

突然、教頭先生があたしの教室に来た。

「教頭先生、どうされたんですか?」

担任の中川先生が聞いた時

「た、大変よ…お、お父様が…。」

教頭先生が真っ青な顔であたしを見た。

「…亡くなられたって今電話が…。」

「え!?」

「…え?」

…お父さんが亡くなった??

「…今すぐ中央総合病院へ行って!あなたも一緒に!!」

「わ、分かりました!」

「行きましょう!葛城さん…。」

違う…。

これは悪夢だ…。

朝、仕事に行った姿をこの目で見たもん…。

悪い夢…。

「葛城さん、行きましょう。」

足がガクガク震えてうまく歩けない。

どうして…?

なんでお父さんまで…。