そして病院に着いた。

「お母さん!」

「由美子!!」

「関係者の方はこちらでお待ち下さい!」

そしてあたし達は、集中治療室の前で待たされた。

「…お母さん。」

「舞、ごめんなごめんな」

あたし達はその場でただ、祈るしかなかった。

(…お願いお母さんを助けて…!)

カチカチカチ

どんどん時計の針は進んでいく。

しばたく経ったその時

ガー

先生が出てきた。

「先生!由美子は!?」

「…最善は尽くしましたが…。
既に…お亡くなりになっています。」

「…そ、ん…な。」

「…申し訳ございません。」

「由美子…。」

「お母さん!!」

嫌だよ。

こんなの…。

もう、笑顔も見れない。

声も聞けない。

ねえ…お母さん

舞ってあたしの名前呼んでよ…。

いつもみたいに呼んでよ…!

「わあああああああああああー!」

あたし達はその場で泣き崩れた。