「え!?」

「…そんな筈は。」

「じゃあ見てみろ!これ!」

そう言って、新山社長はウチが送ったネジを投げ捨てるように置いた。

「そんな…。」

「…おかしいと思ったんだ。まさかこんな不良品ネジをウチに渡してたとはな。」

「待って下さい!これは何かの間違いで…!」

「君この事業の責任者だろ!?
何とかしろよ!」

「…え?待って下さい!秀君は…。」

「は?君が責任者だろ?ほらこの書類。」

「そんな…。私が…責任者?」

この事業の責任者は葛城真の名前になっていた。

秀一さんはあの時お父さんに書類を書かせ、

そして罪を擦り付けた。