次第に頭がボーっとしてきて、体に力が入らなくなって来た。


「枝松さん!?」


先生の焦った声。


あたしはそれに答えようとして……そのまま、横倒しに倒れていた。


世界がグルグルと回転している。


血の気が引いて吐き気がするのに、体中から冷や汗が止まらない。


近くにいたクラスメートが悲鳴を上げて飛びのくのが見えた。


それでもあたしは自分の体を起こす事ができず、そのまま意識が遠のいて行ったのだった。