「でもさ、すぐ治るかもしれないしさ」


気を取りなおし、明るい口調でそう言った。


きっと大丈夫。


そう思っていないと、怖くて仕方なかった。


有馬と源太は互いに目を見交わせている。


あたしになんと声をかければいいのか、思案している様子だ。


「じゃあ、またね」


気まずい雰囲気になるのが嫌であたしはそう言うと、2人を追い越して校舎へと向かったのだった。