健太がそう言い、あたしを手招きする。
大きなビニールシートを広げて、みんなその上に座ってお弁当やパンを食べているところだった。
その光景に、ドアの前で立ち尽くしてしまった。
「どうした菜々花?」
健太が不思議そうに首をかしげて聞いてくる。
「ううん……」
近づいて行くと、まるであたしを待っていたように、1人分のスペースが開けられていた。
あたしはそこにストンッと座る。
なんだか、すごく不思議な気分だった。
「みんなあたしを待ってたの?」
そう聞くと、みゆなが笑顔で「もちろん」と、頷く。
「でも、みんな屋上へ来るかどうかはわからないって言ってたよね?」
「そうだけど、1度でもここへ来た人はもう仲間だから」
そう言ったのは有馬だった。
大きなビニールシートを広げて、みんなその上に座ってお弁当やパンを食べているところだった。
その光景に、ドアの前で立ち尽くしてしまった。
「どうした菜々花?」
健太が不思議そうに首をかしげて聞いてくる。
「ううん……」
近づいて行くと、まるであたしを待っていたように、1人分のスペースが開けられていた。
あたしはそこにストンッと座る。
なんだか、すごく不思議な気分だった。
「みんなあたしを待ってたの?」
そう聞くと、みゆなが笑顔で「もちろん」と、頷く。
「でも、みんな屋上へ来るかどうかはわからないって言ってたよね?」
「そうだけど、1度でもここへ来た人はもう仲間だから」
そう言ったのは有馬だった。