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1人で教室へ向かうと、相変わらず水を打ったような静けさに包まれた。


みんなからの視線を感じながら自分の席につき、勉強道具を引き出しにしまう。


たったそれだけのことをしているだけなのに、全身からじっとりと汗が滲んできてしまった。


「あ、菜々花もう来てたんだ」


その声に顔を上げると、教室の入り口に栞奈が立っていた。


その後ろから美月と龍一も入ってくる。


いつもの3人組に自然と緊張感を覚えて、背筋が伸びた。


「教室にいたって友達もいないのに、なんでこんなに早く来るの?」


美月が面白がってそう聞いて来た。