最近では教室から逃げるように出て帰る毎日だったから、こうして友達と歩いて帰る事も久しぶりだった。
珍しくもないそんなことが、今は嬉しくてたまらない。
「じゃあ、ここまでね」
新校舎のつなぎ目まで来てみゆなはそう言い、立ち止まった。
3年生と1年生では下駄箱の場所が違うから、ここでお別れになってしまうようだ。
名残惜しさを感じながら立ち止まる。
「じゃあ、またね菜々花」
みゆなに言われてあたしは目を見開いた。
『またね』と言われた事が嬉しくて、徐々に顔がにやけてくる。
「また、屋上でね」
穂香もそう言い、手を振ってくれた。
あたしは大きく頷いた。
教室じゃなくたって友達はいる。
そう思うと元気になれた。
「うん、またね!」
あたしは2人へ向けて大きく手を振ったのだった。
珍しくもないそんなことが、今は嬉しくてたまらない。
「じゃあ、ここまでね」
新校舎のつなぎ目まで来てみゆなはそう言い、立ち止まった。
3年生と1年生では下駄箱の場所が違うから、ここでお別れになってしまうようだ。
名残惜しさを感じながら立ち止まる。
「じゃあ、またね菜々花」
みゆなに言われてあたしは目を見開いた。
『またね』と言われた事が嬉しくて、徐々に顔がにやけてくる。
「また、屋上でね」
穂香もそう言い、手を振ってくれた。
あたしは大きく頷いた。
教室じゃなくたって友達はいる。
そう思うと元気になれた。
「うん、またね!」
あたしは2人へ向けて大きく手を振ったのだった。