少し前まではこんな会話を栞奈ともしていた。


その事を思い出して、一瞬胸が痛む。


「なに? どうかした?」


あたしたちの横で寝転んでいた健太が、すぐにそう聞いて来た。


「ううん、なんでもない」


あたしは左右に首を振り、そう言ったのだった。