ようやく1人でなると、途端に張っていた気持ちが切れるのを感じてベッドへ横になった。


龍一からの告白を断った。


たったそれだけのことで、こんなに世界が変化してしまうとは思っていなかった。


あたしは親指の爪をキツク噛んだ。


これから先も教室内での風当たりは強くなるだろう。


どうすればやり過ごすことができるだろうか。


そう思った時、青南高校へ入学する時父親に言われた事を思い出した。


『学年で5位以下になったら自主退学』


成績が落ちれば学校に行かなくて済む……。


そんな考えが湧いて来て、あたしはすぐに頭を強く振った。


なに考えてるんだろう。


そんなことできるわけない。