やっぱり、健太をイジメていた人たちなのかもしれない。


そう思い、グッと拳を握りしめた。


健太は未だに青空クラスにいる。


たった1人で、飛び立つ事ができないまま。


「健太。本当に、ごめん」


そう言い4人は深く頭を下げた。


それは死者を拝むというよりも、心からの謝罪をしているような姿だった。


健太は彼らを許すだろうか。


自分を死に追いやった人間に対し、何を感じるだろうか。


その思った時だった。


ザァッと強い風が吹いた。


どこからともなく『ありがとう』という声が、聞こえて来た気がした……。