「少しだけ」


工藤先生はそう返事をした。


「そうですか……」


「あの、失礼ですがあなたたちも青南高校の生徒さんだったんですか?」


工藤先生が質問すると、男性たちは頷いた。


「そうです。健太と同じ1組でした」


その言葉にあたしの心臓はドクンッと跳ねた。


穂香たちの表情も険しくなる。


まさか、この4人って……。


「今日、やっとここへ来ることができたんです。ずっと来たかったけど、勇気がでなくて……」


そう言って俯く男性。