20代半ばくらいの4人の男性が、花をもってこちらに近づいてくるところだった。


あたしたちを見て戸惑った表情を浮かべている。


「こんにちは」


男性たちに気が付いた工藤先生が、そう声をかけた。


男性たちは安心したように頭を下げ、近づいてくる。


「君たち、青南高校の生徒だよね?」


あたしたちの制服を見て、1人がそう声をかけてきた。


「そうです」


あたしは、コクリと頷く。


「健太のことを知ってるのか?」


そう聞かれて、あたしは工藤先生を見た。


どう答えていいのかわからなかったのだ。