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その日の放課後。


あたしは昇降口で穂香とみゆなを待ち、源太と有馬にも声をかけて旧校舎へと向かった。


ほんの数週間来なかっただけなのに、なんだかすごく懐かしい気持ちになっている。


「健太、まだいるかな?」


怪談を上がりながらみゆなが言った。


「いるでしょ。きっと寝てるよ」


穂香がそう答えたので、あたしは寝癖のついた健太の顔を思い出していた。


今日も屋上で眠っているんだろうか。


そう思い、屋上へと続くドアに手をかけた。