休憩時間中だから生徒の姿はまばらだけど、健太の姿は見えない。


トイレにでも言ってるんだろうか?


それとも、まだ青空クラスにいるのかもしれない。


もしそうだとしたら、青空クラスに生徒は健太しかいないということだ。


そう思うと胸の奥がチクリと痛んだ。


いくら工藤先生がいても、たった1人で寂しくないわけがない。


「健太……」


もう、青空クラスは卒業した。


でも……健太はあたしの友達だ。