その呟きに反応して栞奈が周囲を見回す。


声の主含め、クラスメートの大半が視線を逸らす。


けれど……少しずつ、この3組にも変化が起こりはじめているのがわかった。


「さて、プリントのおさらいでもしよっか」


美羽にそう言われて、あたしはほほ笑んで頷いた。


あたしは1人じゃない。


「そうだね。一緒にやろっか」