「菜々花おはよう」
数日後、3組の教室へ入ると先に登校して来ていた美羽が元気に声をかけてくれる。
「おはよう美羽」
「昨日のプリントやった? 難しかったよねぇ?」
「確かに難しかった。あたしブランクあるのにあれはないよぉ」
課題に文句を言いながら自分の席へ向かうと、椅子の上に3つの画びょうが置かれていることに気が付いた。
一瞬、胸の奥から黒いモヤが浮かんでくる。
栞奈と美月の笑い声が聞こえてきて、嫌な感情があふれ出してきそうになったとき。
「なにこれ画びょう? 誰がこんなところに置いたの? 高校生にもなって画びょうの使い方もわからないなんて、おかしいんじゃないの?」
美羽がそう言い、椅子の上の画びょうを片付けた。
クラス内は一瞬静まり返り、それから「美羽の言う通りだよねぇ」という呟きが聞こえて来た。
数日後、3組の教室へ入ると先に登校して来ていた美羽が元気に声をかけてくれる。
「おはよう美羽」
「昨日のプリントやった? 難しかったよねぇ?」
「確かに難しかった。あたしブランクあるのにあれはないよぉ」
課題に文句を言いながら自分の席へ向かうと、椅子の上に3つの画びょうが置かれていることに気が付いた。
一瞬、胸の奥から黒いモヤが浮かんでくる。
栞奈と美月の笑い声が聞こえてきて、嫌な感情があふれ出してきそうになったとき。
「なにこれ画びょう? 誰がこんなところに置いたの? 高校生にもなって画びょうの使い方もわからないなんて、おかしいんじゃないの?」
美羽がそう言い、椅子の上の画びょうを片付けた。
クラス内は一瞬静まり返り、それから「美羽の言う通りだよねぇ」という呟きが聞こえて来た。