みゆなが眉をハの字にしてそう言った。


「だから、原則として青空クラスで知り合った子たちとは、連絡先は交換しちゃいけないんだよ」


「……そうだったんだ」


知らなかった。


「ここから出たら、もう会えないの?」


そう聞くと、穂香が慌てた様子で左右に首を振った。


「そんなことないよ。学年は違うけど同じ学校だし、校内で見かけたら絶対に声をかけるから」


その言葉に、あたしは少しだけ安堵した。


青空クラスで知り合った人たちとの関係は特別なものだ。


完全に切ってしまうなんて、もったいない。


「それを聞いて安心した」