工藤先生の誕生日会に続き、穂香のみゆなのお別れ会を開催することになった。


「寂しくなるよね……」


いつも通り、朝から屋上へやって来たあたしはそう呟いた。


コンクリートの上に寝転んで流れていく雲を見つめ、隣には健太がいる。


「そんなもんだろ」


健太はいつものように眠そうに欠伸をしてそう答えた。


「穂香もみゆなも、前に進むんだよね」


「お前もな」


「健太は?」


そう聞いて横を見ると、健太はゴロンッと寝返りを打ってあたしに背中を向けてしまった。