ブルーの包装紙で綺麗にラッピングされている。


「工藤先生に似合うものを、一生懸命探したんですよ」


そう言いながら渡すと、工藤先生の目に光るものが見えた。


やっぱり泣いているみたいだ。


「開けていいか?」


「もちろんです」


頷くと、工藤先生が青空のような包装紙を解いていく。


長方形の箱の中には雲の柄が入ったネクタイが入っている。


これを見つけた時、あたしたち青空クラスにピッタリだと思ったんだ。


「すげぇいいじゃん」


さっそくネクタイを付けた先生へ向けて、健太が言う。


「うん。似合ってる」


有馬と源太の2人も満足そうだ。


これを選んで正解だったようだ。