あたしは驚いて口をポカンと開け、２人を見つめた。


どうして２人がここにいるの？


「これ、ノートとプリント」


そう言って、美羽が鞄からノートのコピーと授業で使われたらしい、プリントを差し出してくれた。


あぁ、これを持って来てくれたんだ。


そう理解して、ホッと胸をなで下ろす。


「わざわざありがとう」


そう言ってそれらを受け取ると、思ったよりもズッシリとしていた。


これだけ授業に参加できていないのだと思うと、自然と焦りを感じ始めてしまう。


「あのさ……２人とも、今までごめん！」


あたしはそう言い２人へ向けて深く頭を下げた。


謝らないといけないと、ずっと思っていたんだ。


タイミングがなくて、教室にも行けなくて、こんなに遅くなってしまった。