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2人と別れ、いつもの通学路を1人で歩き始めていた。


プレゼントや飾りは学校から1番近い家のみゆなが持っていてくれることになった。


明日早い時間帯に青空クラスに集合して、飾りつけは全員でやることになったのだ。


明日は素敵なパーティーができるといいな。


そうだ、天気予報はちゃんと確認しなきゃいけない。


なんせ場所は屋上だもんね。


もし雨なら、旧校舎の開いている教室が使えればいいけれど……。


そんな事を考えながら歩いていると、家の前に2人の女子生徒が立っているのが見えて、あたしは歩調を緩めた。


一瞬栞奈と美月だと思って警戒したけれど、後ろ姿は彼女らとは違うものだった。


「あ、帰って来た」


あたしが近づく気配を感じて振り向いたのは、真由子と美羽の2人だったのだ。