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雑貨店の中には同じ制服姿の生徒たちが他にも沢山いた。


高校生に人気の雑貨が揃っている証拠だった。


「この中から工藤先生に選ぶのかぁ……」


キャラクターもののエンピツや消しゴムはキラキラと輝いて見えて、見て歩くだけで楽しい。


「工藤先生にはシックなボールペンとかいいんじゃないかな?」


棚を見ていたみゆながそう言った。


白と黒を基調にした、高級感のある文房具が並んでいる。


これなら値段もお手頃だし、工藤先生が使っていても違和感はないかもしれない。


「いいね。ボールペンとお揃いのカラーペンとか、バインダーとか、実用的かもよ」


穂香もそう言っている。


「じゃあ、この辺の文房具をまとめてラッピングしてもらおうよ」


あたしがそう言った時だった。