本当は少し怖かったけれど、せっかく3人でこうして買い物に来たのだ。


好きなお店に入りたかった。


「……菜々花がそう言うなら、あたしはいいよ」


そう言ったのはみゆなだった。


いつものように、柔らかな笑顔を浮かべている。


「わかった。でも約束して? 無理はしないって」


穂香の言葉に、あたしは大きく頷いたのだった。