「それなら、工藤先生にはモテグッズとかが良さそうだね」


「それってどんなもの?」


みゆなに聞かれてあたしは少し考えた。


「脱毛器とか?」


そう答えた瞬間、2人に同時に笑われてしまった。


今の時代、男性にだって清潔感は必要だ。


男性向けの脱毛器だって、珍しくないと思う。


結構本気で考えたプレゼントだったので、笑われた瞬間ムッとしてしまった。


「ごめんごめん。でも、脱毛器は何万円もするでしょ?」


穂香にそう言われて「あ、そっか」と、納得した。


何万円もするもの用意できないし、もし用意できたとしても工藤先生は受け取らないだろう。


そのことをすっかり失念していた。