「そんな心配そうな顔しないでよ。テーブルや椅子も、ちゃんと用意するから」


そう言ったのは穂香だった。


手にはメモ帳を持っていて、なにか書いている途中だったようだ。


「とりあえず女子たちは今日の内に色々と買い出しに行こうと思うの」


そう言って穂香がメモ帳を見せて来た。


どうやら、買うものをメモしていたようだ。


「飾り付けの道具やプレゼントや、結構荷物が多そうなんだよね」


穂香はそう言い、チラリと健太を見る。


健太は慌てた様子で「俺は飾りつけを頑張るから」と、左右に首をふりつつ、言った。


荷物持ちに来て欲しかったようだけれど、断られた穂香はガッカリしている。