姉を守るために、どうしてここまでのことができるんだろう。


あたしにも兄弟がいれば、こんな風に寄り添って歩く事ができたんだろうか。


目頭がジンッと熱くなるのを感じる。


「それが、教室へ行かない原因?」


家庭内の出来事だけれど、それが健太の学校生活を変えたのかもしれない。


「女子の目を見て話ができないんだ」


「へ?」


あたしは瞬きをして健太を見た。


今、なんて言った?


「それ所か、真面に女子の顔を見れない。やっぱり、あの経験はトラウマになってるみたいんだ」


「ちょ、ちょっと待ってよ。女子の目を見て話せないって、嘘だよね?」


だって、ここへ来て健太と出会ってから何度も目が合っている。


「だからさ、不思議なんだ」


健太はそう言い、あたしへ向けて満面の笑みを浮かべる。