☆☆☆
処方された薬を鞄に入れて、あたしは青空クラスへやってきていた。
「あれ、今日は健太だけ?」
屋上へのドアを開けると、そこにいたのは健太1人だった。
他の生徒も、工藤先生の姿もない。
コンクリートの上に直接寝転んでいた健太が、あたしに気が付いて大あくびをしながら上半身を起こした。
「菜々花か。今日は誰も来ないのかと思ってた」
そう言って欠伸で出た涙をぬぐう。
「もしかして1人の方がよかった?」
「そんなことないよ。1人でいたら寝てばっかりだしなぁ」
そう言い、また欠伸をする健太。
本当に眠たそうなその表情に笑みがこぼれる。
処方された薬を鞄に入れて、あたしは青空クラスへやってきていた。
「あれ、今日は健太だけ?」
屋上へのドアを開けると、そこにいたのは健太1人だった。
他の生徒も、工藤先生の姿もない。
コンクリートの上に直接寝転んでいた健太が、あたしに気が付いて大あくびをしながら上半身を起こした。
「菜々花か。今日は誰も来ないのかと思ってた」
そう言って欠伸で出た涙をぬぐう。
「もしかして1人の方がよかった?」
「そんなことないよ。1人でいたら寝てばっかりだしなぁ」
そう言い、また欠伸をする健太。
本当に眠たそうなその表情に笑みがこぼれる。