☆☆☆
「一体、なにがどうなってるの」
中庭のベンチに座った母親が、あたしを睨み付けてそう聞いて来た。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでください。枝松さんは、ちゃんと授業を受けているんですから」
工藤先生はおだやかな口調でそう言った。
しかし、母親の表情は険しいままだ。
あたしは大きく息を吸い込んだ。
「あのね、お母さん……。あたし今、旧校舎の屋上で授業を受けているの」
勢いよく、そう言った。
心臓はバクバクとうるさい。
「屋上で授業ですって?」
「はい。授業は俺が教えています」
「あなたが?」
母親が工藤先生を品定めするようにジロジロと見つめる。
お願いだからそういうことしないで!
「一体、なにがどうなってるの」
中庭のベンチに座った母親が、あたしを睨み付けてそう聞いて来た。
「まぁまぁ、そんなに怒らないでください。枝松さんは、ちゃんと授業を受けているんですから」
工藤先生はおだやかな口調でそう言った。
しかし、母親の表情は険しいままだ。
あたしは大きく息を吸い込んだ。
「あのね、お母さん……。あたし今、旧校舎の屋上で授業を受けているの」
勢いよく、そう言った。
心臓はバクバクとうるさい。
「屋上で授業ですって?」
「はい。授業は俺が教えています」
「あなたが?」
母親が工藤先生を品定めするようにジロジロと見つめる。
お願いだからそういうことしないで!