「無茶苦茶だな」


話を聞いていた健太が、ため息交じりに言う。


きっと誰でもそう感じる事だろう。


だけど、それがあたしと父親との約束なんだ。


「そうか……。それなら、なお更文字は読めるようにならないとな」


工藤先生が真剣な表情でそう言った。


あたしは頷く。


本当にその通りなのだ。


いつまでもこのままじゃ、テスト勉強ができない。


「両親には、まだその症状のことを伝えてないんだろ?」


「はい……」


あたしはうつむき、そう答えた。


「俺が病院へ付いて行くことはできるけど、保険証がないだろう?」


その質問にも、あたしは頷く。