☆☆☆

このままだと次のテストでは5位以下になってしまう。


そう思って焦れば焦るほど、文字はゆがんで見えた。


青空クラスで工藤先生が教えてくれても、それを復習することすら困難じゃ状態だった。


翌日。


あたしは暗い気分のまま家を出て、そのまま青空クラスヘと向かった。


工藤先生がいれば、これからのことを相談しよう。


そう思っていたのだが……。


屋上のドアを開けた瞬間、有馬と源太が抱き合っている様子が見えた。


あたしがドアを開けたタイミングで2人は身を離し、距離をおく。


まずいタイミングで来てしまった……。


そう思い、その場に立ち尽くす。


しかし、ここで突っ立っていると余計に気まずい雰囲気になる。


あたしは極力明るい声で「2人ともおはよー」と、声をかけた。