もし、また文字を読むことができるようになったら、その時こそこのクラスからお別れしなければいけないんだろうか?


できれば、文字が読めるようになった後も、ずっとここにいたい。


このクラスが。


このメンバーが、あたしは大好きだから。


そう思い、工藤先生を見上げる。


工藤先生は変わらない笑顔をみんなに向けていて、あたしはその本心を見ることはできなかったのだった。