「教えてくれてありがとう」


あたしは2人へ向けてそう言って立ち上がった。


いつか2人の悩みを聞いてみたいと思っていけど、今日がそのタイミングだったようだ。



「教室へ戻るの?」


穂香の質問にあたしは頷いた。


涙も乾いたし、いつまでもここにいるわけにはいかない。


「うん。行ってくる」


あたしはそう言い、2人に手を振って歩き出したのだった。