「俺が読もうか?」


その提案に、今度は横に首をふる。


もし、あまりよくない内容のメッセージだと余計につらいだけだ。


健太のことだから、あたしに気をつかっていいメッセージしか読まないかもしれない。


でも、それじゃメッセージを読んでもらう意味がなかった。


「大丈夫。また文字が読めるようになったら、その時にちゃんと読むから」