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「あ、菜々花来てたんだ!」
チャイムが鳴って5分ほど経過した時、穂香とみゆなの2人がお弁当を持って屋上へやって来た。
「2人とも……」
2人の顔を見ると、自然と笑顔になれる自分がいた。
「今日は菜々花もお弁当?」
みゆなにそう聞かれてあたしは頷いた。
病院から直接きたのにお弁当を持っているのは、珍しく母親が作ってくれたからだった。
昨日倒れてしまったから、気にして作ってくれたようだ。
「健太は寝てるの?」
穂香が健太へ向けてそう聞いた。
健太は授業が終わるや否や、ブルーシートの上に横になりイビキをかき始めていた。
「俺の授業がつまらなかったみたいだ」
工藤先生がおどけたようにそう言い、教科書を持って立ち上がった。
「工藤先生は一緒に食べないんですか?」
そう聞くと「俺は職員室で食べるよ」と言い、工藤先生は屋上から出て行ってしまった。
「あ、菜々花来てたんだ!」
チャイムが鳴って5分ほど経過した時、穂香とみゆなの2人がお弁当を持って屋上へやって来た。
「2人とも……」
2人の顔を見ると、自然と笑顔になれる自分がいた。
「今日は菜々花もお弁当?」
みゆなにそう聞かれてあたしは頷いた。
病院から直接きたのにお弁当を持っているのは、珍しく母親が作ってくれたからだった。
昨日倒れてしまったから、気にして作ってくれたようだ。
「健太は寝てるの?」
穂香が健太へ向けてそう聞いた。
健太は授業が終わるや否や、ブルーシートの上に横になりイビキをかき始めていた。
「俺の授業がつまらなかったみたいだ」
工藤先生がおどけたようにそう言い、教科書を持って立ち上がった。
「工藤先生は一緒に食べないんですか?」
そう聞くと「俺は職員室で食べるよ」と言い、工藤先生は屋上から出て行ってしまった。