「だから、無理はしなくていい。俺にできることがあったら手伝うから」


「先生……」


こんなに新味になってくれる先生がこの学校にいたなんて知らなかった。


嬉しさが込み上げてきて、目の奥が熱くなる。


グッと力を込めて、涙が溢れださないように我慢した。


「さて、昼休憩だ!」


工藤先生がそう言うのとほぼ同時に、昼休憩を知らせるチャイムが聞こえて来たのだった。