だから、工藤先生は週に2、3回しかここへ来ないのだ。


単位が欲しければ頑張って教室へ行くこと。


そういう意味合いなのかもしれない。


「じゃあ、さっそくホームルームを始めるぞ」


あたしと健太。


2人しかいない生徒へ向けて、工藤先生はそう言ったのだった。